【映画レビュー】ヒトラー〜最期の12日間〜史実を再現

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【映画レビュー】ヒトラー〜最期の12日間〜史実を再現

ヒトラー ~最期の12日間~』は、世界中を震撼させた凶悪な政党であるナチス・ドイツが滅びるまでの12日間をリアルに再現した、ドキュメンタリーのような映画です。

ドイツ人が過去の歴史の汚点について真剣に向き合い、魂込めて作ったような本気を感じます。

今回の記事では、ナチス系映画の名作である『ヒトラー ~最期の12日間~』についてレビューします。

1. 歴史背景と映画

歴史的背景

第二次世界大戦はナチスがポーランドへ侵攻し、この行為を受けてイギリスとフランスがドイツに戦線布告したことに始まりました。

ナチスが目指した戦争とは、ナチスが劣っているとみなした人種を絶滅させ、ドイツ人(アーリア人)を繁栄させるためのものでした。

ドイツ人の世界を作るために、「生存権」と呼ばれるドイツ人の広大な土地を東に求め、ソ連と本気の戦いを繰り広げたのです。

そしてナチスはベルリンにて西からは『プライベート・ライアン』で有名なノルマンディー上陸作戦を終えた「連合軍」、東からは「ソ連軍」により挟まれて、最終的には早く到達したソ連に降伏することで敗戦を向かえたのです。

地下壕での様子が描かれる

出典:Wikipedia 総統地下壕跡の案内板
I, Zvucini, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2296872による

ヒトラー ~最期の12日間~』では、東へ領土を広げることをに失敗し、反撃を始めたソ連に徐々に追い詰められ、希望をしなっていくナチスの心情が描かれています。

映画では、すぐそこにまで迫ったソ連軍が、止めることなく無慈悲の攻撃を行なっている時の、ヒトラーやナチス幹部達の様子が描かれます。

ナチスのメンバーでソ連軍と和平交渉を試みるも失敗したり、ベルリンからの脱出を図ったりと、ナチスが命からがら奮闘する様子が描かれます。

2. ヒトラーとナチスのリアル

緊迫したやりとりの応酬

この映画のすばらしいところは、淡々と史実を忠実に再現していることだと思います。

少し実際とは異なる描写もあるとは思いますが、大げさに話を湾曲したり、お涙頂戴のエピソードを加えたりなど、フィクションはありません。

そして、それまで恐怖の存在だったナチスの人々の人間らしい精神的な描写が、上手に描かれています。

人間は表裏一体

特にアルベルト・シュペーアというヒトラーお気に入りのナチスの建築家と、ヒトラーのやりとりが印象に残りました。

人種を根絶する「絶滅戦争」を始めた極悪非道のヒトラーですが、シュペーアのような一部の人間にはとても優しい一面を見せます。

そんな絶対的な信頼を置いていたシュペーアが、ヒトラーが自殺する直前にヒトラーの元を訪れて、最後の挨拶をしに来ます。

その時にシュペーアが、ヒトラーの理不尽な命令を何度も無視したことを打ち明けた時、ヒトラーは静かな怒り悲しみが溢れ、何とも言えない表情をするのです。

ヒトラーだけでなくその他にも、最後までヒトラーに忠実を示す者や、諦めたヒトラーを見捨てるのなど、追い込まれた状況での様々な人間描写が見れます

どんな極悪非道の集団でも「やっぱり人間なんだ」と思わせられ、最終的には滅びていく戦争の虚しさのようなものが大変リアルに感じられる内容です。

3. 大戦に意義はあったのか?

現代のベルリン

総力戦となるドイツ・ベルリンの市民

ソ連との戦争にはドイツの殆どの若者が駆り出され、ソ連軍に攻め込まれた時にはベルリンにはもはや老人や子供しか残っていませんでした

子供と老人が一緒に塹壕に入り、市内に攻めてくるソ連兵と戦うシーンがあります。

そんな非力な市民で圧倒的多数のソ連軍に敵うはずもなく、ベルリンの市民は駆逐されて行きます。

残ったナチスのメンバーもそれぞれが自殺をしたり脱出を試みたり、あらゆる損害を被りながら最終的には無条件降伏しました。

映画ではこの様子がよく描かれています。

戦争の虚しさ

戦後のベルリンの女性

果たしてこの大戦に意義はあったのでしょうか?

ヒトラーのユダヤ人に対する勝手な偏見や、ドイツ人種を至高だと思ううぬぼれが、結果的に多くの人間の命を理不尽に奪うことになりました。

ベルリンの街は徹底的にソ連軍に破壊され、ヨーロッパのあらゆる都市もナチスドイツによって破壊されました。

戦争とは、結局は政府の人間の机上の妄想に始まり、その妄想のために市民や街が犠牲になります。

そんな戦争の虚しさを、今一度私たちに教えてくれるような映画です。

おわりに

今回の記事では、『ヒトラー ~最期の12日間~』についてレビューしました。

描写がリアルすぎて「今から70年以上前に、本当にこの瞬間があったんだ」と想像することが容易に出来ます。

言語がドイツ語なのもとても評価出来るポイントです!

ナチス映画を観るならば絶対に外せない作品だと思います!是非チェックしてみて下さい。

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今回はこの辺りで。

それではまた!