【本のレビュー】『人工知能は人間を超えるか』AIの超おすすの本!

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【本のレビュー】『人工知能は人間を超えるか』AIの超おすすの本!

今回の記事では、『人工知能は人間を超えるか』のレビューをさせて頂きます。

最近「人工知能(AI)」という言葉を耳にする機会が多くなってきました。

大学や各企業では、人工知能のを研究し、更には商用化するために日々尽力しています。

人工知能について「言葉を知っているけれど、よく理解していない!」という人は多いと思います。

本書では、人工知能のその研究の歴史を振り返るとともに、ディープラーニングによる人工知能の飛躍と、その将来性について語っています

1. 本書のポイントのサマリー

人間がコンピューターにチェスで負けた

「人工知能」の概念は古くから考えられていて、1950年代後半からその研究は進められていました。

人工知能と聞いて想像しやすいのが、人間との「チェス」の勝負だと思います。

コンピューターは、ついには人間のチェスのチャンピオンに勝てるようになりました。

チェスのチャンピオンがコンピューターに負けると言うのは、一般人にも分かりやすく、「人工知能が人間を越えた!」とセンセーショナルに取り上げられました。

しかしこれはチェスという「決まったルール」の中で、膨大なパターンから最適な解を探すという、コンピューターには簡単なことだといいます。

しかし、人間社会が抱えている様々な現実問題について解決するには、コンピューターでは様々な壁があり、到底追いつきませんでした。

ディープラーニングのによる技術的ブレークスルー

人間はどうやって世界を「認識」し「思考」し「行動」するのか?

このような脳の仕組みは解明されていなく、本当の意味での人工知能の開発には全くもって至っていませんでした。

しかし、「ディープラーニング」という技術の登場により、コンピューターが画像の概念をとらえることが出来る様になったといいます。

ディープラーニングの発明は、今後の本当の人工知能を作るにあたっての「技術的なブレイクスルー」だったのです。

本書では、研究の歴史を振り返るとともにディープラーニングの紹介、そして今後の人工知能の発展について述べています。

2. 人間の思考と世界の本質とは

猫をどうやって猫だと認識できる?

本書により、「人工知能」と「ディープラーニング」の発展もさる事ながら、改めて人間の「脳」や「思考」についての凄さについて、気づかされました。

よく人間の脳は「宇宙」に例えられますが、人間が処理している情報や、生み出す思考は、コンピューターでは到底に再現できない、尊いものであることに気づかされました。

人は、道に野良猫がいるとそれを「猫」だと認識します。しかし、どうやってそれを猫だと認識しているのでしょうか?

耳が立っていて、ヒゲが生えていて、丸顔のものが猫であると認識しているのか。

では耳が立っていて、ヒゲが生えていて、丸顔の「たぬき」と「猫」を、どうやって区別しているのか?

猫とたぬきの違いをコンピューターに教えようとすると、どうやってこの二種を区別すれば良いか、悩みますよね。

でも不思議と私たち人間には、その区別が簡単に出来てしまいます。

赤ちゃんによるお母さんの概念の抽出

赤ちゃんがお母さんを見て、「お母さん」の色々な「概念」を覚えていきます。

顔の「パーツ」や「体系」「声の高さ」や抱かれたときの「温もり」まで、その人を唯一無二のものと区別することが出来ます。

そこで大人が赤ちゃんに、これがお母さんだよと「お母さん」と言う名詞を与えることで、概念と名前が結びつくのです。

このように、猫やお母さんの概念の理解など、コンピューターには難し過ぎることを、赤ちゃんの脳みそでは簡単にできてしまうのです。

人間は概念を抽出する行為を繰り返す

この、特徴を捉えて概念を抽出する能力は、人間の脳がコンピューターと比べて圧倒的に優れている部分です。

本書では、「複数の人が物事について同じ概念を持っていたら、すなわちそれは本質だ」という考え方が紹介されていましたが、とても面白いですよね。

もしタイムマシンがあって、過去や未来に行って人と話すことができたとして、同じ価値観を共有する話があれば、それは「正解」なのかもしれません。

歴史を振り返ってみても、人は「自由」や「尊厳」を守るために戦ってきました。

つまり自由や尊厳という概念は、この世界の「本質」であり、人間が永久に守らなければならないことだと思います。

人間はコミュニケーションを通じて、「世界のあらゆる本質を探す為に存在している」といえるのかもしれないと、この本では語られています。

3. 人工知能に人間は負ける?

人工知能が人間の脳に追いつく?

人工知能は人間を超えて、仕事を奪われたり、あるいはターミネーターのように人間を滅ぼすようになるのでしょうか?

現時点では、人工知能は人間の脳に変わったり超える程には、到底及びません

例えば英語を翻訳することに関しても、実は人工知能では正確に翻訳することができません

私は10年ほど前からグーグル翻訳を使ったことがありますか、その時は全く使い物になりませんでした。

確かに、今使ってみると人工知能を搭載したグーグル翻訳は10年前に比べて圧倒的に成長していますが、それでも人間には及ばないのです。

そしてそれはしばらく改善されないことだと思います。それはどういうことか?

常識をコンピューターに植え付ける難しさ

本書でも紹介している、以下の英文を例を見てみましょう。

“He saw a woman on the beach with a telescope.”

この文章を見たときに、「彼は望遠鏡でビーチにいる女性を見ました。」と訳す人が多いと思います。

しかしこれをグーグル翻訳に入れると「彼は望遠鏡でビーチで女性を見ました。」と訳されます。

ビーチにいるのが女性なのか男性なのかで、人間とグーグル翻訳(人工知能)では、少し意見が違うようです。

もちろんどっちが正解かは分からないですが、人間からすると一般的にビーチにいるのは女性で、それを望遠鏡で覗くのが男性というイメージが強いではないでしょうか?

このように、人間ではある程度共有し合っている経験で得られるなニュアンスを、機械が理解するのはとても大変です。

ビーチじゃなくて山や海だったらどうか、といった全ての事象をいちいち覚えさせるのは不可能です。

つまり、人工知能に翻訳の分野で人間を超えるには、人間の「経験」や「社会通念」などを理解してもらうことが必要で、それがとても難しいのです。

4. 私たちが人工知能に負けないために

情報処理能力ではコンピューターには勝てない

しかし人工知能は、「情報の処理能力」という分野では、常に人間を凌駕しています。

よく「人工知能に人間の仕事を奪われる」、という話を聞きますがそれは本当だと思います。

「翻訳」の分野を見ても、上の一文のように、完璧には訳せないですが、「クリックしただけで一瞬で翻訳できてしまう」ということにビジネス的な重要性があります

例えば、100ページに渡る契約書を100個翻訳するとなると、圧倒的な稼働がかかるし、外注するとかなりのコストがかかります。

それを満点ではなくても8割くらいの出来で、1時間でできてしまうとしたら、とても有効的だと思いませんか?

感性や思考は人間の武器

このように、ビーチにいるのを女性か男性か区別できなくても、人工知能はその「処理能力」を生かせば十分に人間の仕事を奪うことに繋がるのです。

人間は、「処理能力を使う分野においては人工知能には勝てない」ということを理解し、人間が勝てる領域を尖らして生き残っていくことが必要になって行きます。

人間が勝てる分野とは「思考」や「感性」を使う分野だと思います。

一人一人が、自分に出来ることを探して、将来的に人工知能と共存できるように努力して行くことが大切です。

おわりに

今回の記事では、『人工知能は人間を超えるか』のレビューをさせて頂きました。

本書では、人工知能の研究を切り開いた「ディープラーニング」の概念の説明や、今後の人工知能の展望について紹介しています。

ディープラーニングの発明の凄さはもちろんですが、逆に人間の尊さについても、改めて感じるきっかけとなりました

人工知能や人間の脳に興味を持っている人は、必読の本だと思います!

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今回はこの辺りで。

それではまた!