スティーブ・ジョブス氏の有名な名言の英語構造を徹底解説

「スティーブ・ジョブス氏の有名な名言の英語構造を徹底解説」のアイキャッチ画像

スティーブ・ジョブス氏の有名な名言の英語構造を徹底解説

スティーブ・ジョブス氏の有名なスピーチ

2005年に行われたアメリカ、スタンフォード大学卒業式における、スティーブ・ジョブス氏のスピーチはかなり有名です。

内容が良いこともさることながら、スピーチのお手本のような構成となっており、英語学習者にはかなりおすすめの内容となっています。ぜひ、上の動画をチェックしてみてください。

中でも、以下のような素晴らしい一文があります。

“If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today.”

(もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしている事は本当に自分のやりたいことだろうか)

今回の記事では、スティーブ・ジョブス氏によるスピーチの『If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today』の一文について、英語的な観点で解説します。

“If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today.”

“If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today.”
(もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしている事は本当に自分のやりたいことだろうか)

この短い素晴らしい文には、かなり多くの重要な英語のエッセンスが散りばめられています。

「If〜, would・・・」について

まずは「If〜, would・・・」という部分について。

ここは文法で言うところの「仮定法」を使っています。

仮定法とは、「もし〜なら、・・・だろうに」 というような、仮定の話を表現する際の文法となります。

仮定法で「過去形」を使う場合、現在の事実とは違うと思っている事柄を表します。

例えば、以下の「were」のような形で、過去形になっていますよね。

  例:If he were ready, we would go. [Evergreen p.367]
(彼の準備ができていれば、出かけるのに)

過去形を使っているので現在と異なる事象を表しており、実際には彼の準備ができていないことになります。

また、本来Heの場合のbe動詞の過去形は「was」となりますが、仮定法の場合は「were」を使います。

これは理屈は特になく、そういうものなんだと覚えるしかありません。

「the last day of my life」について

続いて「the last day of my life」についてです。

A of Bで「BのA」という意味になります。

簡単なので、「of」はBのAとなるということを覚えてしまいましょう。

the best day of my life:私の人生で、最高の日

私は小学生の頃、親とアーノルドシュワルツェネッガー氏主演の『エンド・オブ・デイズ』という映画に連れて行ってもらい、その英語のタイトルについて、これは「日の終わりという意味だよ」と教わったことを覚えています。

また、「want to do〜 」という部分についてですが、カジュアルな会話では「wanna」と繋げたりします。

会話では「wanna」を使ってみましょう。

「I am about to do〜」について

続いて、「I am about to do〜」についてです。

これは「まさに〜しようとしている」という意味となります。

すぐ後に起きるはずの事を表す表現となります。これはイディオムとして覚えてしまうのが良いと思います。

例:The soccer game is about to start. [Evergreen p.77]
(サッカーの試合が始まろうとしている)

「What」について

最後に「What」についてです。これも、かなり重要な表現ですね。

「What」の後に文章が続いたら、その文章全体が名詞みたくなります。

正確に言えば「目的語」です。

例:This watch is just what I wanted! [Evergreen p.327]
(この腕時計はまさに私がほしかったものだ!)

上の例では、「I want(私がほしい)」という部分が名詞のようになり、「私が欲しいもの」というように言い換えられます。

つまり「この時計こそが私が欲しいもの」という意味ですね。

ここまで来れば、後は上の解説を全て繋げると、以下の文の全体の意味がわかると思います。

“If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today.”
(もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしている事は本当に自分のやりたいことだろうか)

一見難しい英文でも、一つ一つ紐解いていけば、理解しやすいですね。

あとはこれを繰り返していくと、文章を理解するスピードが早くなります。

おわりに

今回の記事では、『If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today』の一文について、英語的な観点で解説しました。

この文はかなり素晴らしい意味を持っており、かつ英語の大事なエッセンスも積み込まれています。

ぜひ、スピーチの動画をチェックして、その意味を理解しながら聞いてみてください。

英語の文法の網羅的な参考書に『Evergreen』はかなりおすすめです!こんかいの記事の文法も、こちらの参考書を例に解説しました。

ぜひチェックしてみてください。

今回の記事の動画バージョンはこちら!

このブログでは、留学・英語スキルアップ・海外ビジネス・海外旅行など、皆様の為になるグローバルに関する様々な有益情報を発信させて頂きます。

今回はこの辺りで。

それではまた!