人前でスピーチをする際の事前準備の大切さとは?
アメリカでは、パブリック・スピーキングと呼ばれる人前でのスピーチ力がとても重要なスキルと位置付けられています。
自分の意見をしっかりと発言することがアメリカ社会の基礎となっており、アメリカ人は学生時代にスピーチ力を徹底的に鍛えられます。
私は学生時代、アメリカの大学で勉強をしていました。
大学を卒業するまでの2年間、かなりの数のスピーチやプレゼンテーションを英語でこなしました。
今回の記事では、スピーチを行うに当たっての事前準備の大切さについて、アメリカでの留学経験を元にご紹介したいと思います。
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン1. 私の子供の頃の苦い思い出
話すことに慣れていない日本人
日本人はあまり人前で話す機会に恵まれていないので、スピーチに慣れていない人が多いかと思います。
私も19歳でアメリカに留学するまでは、スピーチの経験は殆どありませんでした。
小学1年生の頃の朝会で「1分間スピーチ」というコーナーがあり、自分の好きなことについて数回だけ語った程度の経験しかありませんでした。
(今思えば朝会でこのようなコーナーがあっただけで、日本では稀な経験だったのかもしれません)
林間学校の悲劇
そして私は、子供の頃に人前で話す経験の無いまま育ち、小学5年生の林間学校で、悲劇は起きました。。。
林間学校の開会の言葉を任され、壇上に上がった際にあまりの緊張で全身が震えだしました。
挙げ句の果てには全く喋れなくなり、1分間くらいの沈黙してしまったのです!!
他校を含めた300人くらいの児童の前で、醜態を晒すことになってしまいました。。
思い出すだけでもゾッとしますね。。。
今思えば、事前に開会の言葉を全く練習しなかった(そもそも練習という概念が無かった)ので、上手く行くはずもありませんでした。
小学生ながらこの時に凄く恥ずかしい思いをし、この時の経験が今でも脳裏に焼きついていてトラウマになっています。。笑
2. 練習と経験!とにかく数をこなすことが全て!
事前準備の大切さ
私の林間学校での経験から言っても、スピーチを上手に行うにはとにかく事前準備が最も重要だと思います。
あのアップルの創業者スティーブ・ジョブスでさえ、新商品の発表プレゼンの前は、何度も繰り返し練習を重ねたとのことです。
何度も練習を繰り返すことにより、発表の中身、話しの緩急の付け方、ボディーランゲージなど、スピーチ内容に修正を加える事が出来ます。
その結果、スピーチはどんどん研ぎ澄まされた内容になってきます。
そして練習しまくる事による一番の効果は、自分に自信がつき発表の際に緊張しなくなることです。
「緊張しなくなる」は語弊があるかもしれませんが、発表の際にガチガチになって、頭の中が真っ白になるようなことは無くなります!
筆者自身も練習を重ねて成功してきた
練習を十分にしたスピーチでは、緊張は発表の直前がピークとなり、発表中は堂々と自信を持って話することが出来ます。
成功の秘訣は、兎にも角にも練習なのです。
そして「場慣れ」も非常に大事です。何事も、何度もやることにより慣れてくるものです。
私はアメリカにいた際にスピーチやプレゼンを、週一くらいの頻度で行いました。ざっくり計算して2年間トータル150回くらいは経験したと思います。
卒業が迫った私のスピーチは、アメリカのネイティブとほぼ同じパフォーマンスが出来るようになりました。
場数をこなすことによってスピーチの質はどんどん上がるし、緊張感も更に減ります。
なので、あまり経験の無い人がスピーチに失敗してしまったとしても、凹まずに次に繋げましょう。
失敗を乗り越えて沢山の経験を積めば、いずれ成功する時が来ます!
3. スピーチ初心者はどのように練習すれば良い?
いっそのこと丸暗記しよう
スピーチ初心者は、発表内容をスクリプト化して、全て丸暗記してしまうことをオススメします。
紙を全く見なくても、一言一句を間違えずに言えるレベルを目指しましょう。
暗記することの利点は、発表前に予め作り込んだ内容を、アドリブに依存せずそのまま伝えられることです。
例えば、「ここは大事な部分だからゆっくりめに話そう」や、「身振り手振りで大袈裟なリアクションをしよう」など予め作戦を立てて、その通りに練習をします。
すると、本番で即興でそれをやらなくて良いので、制限時間や話の流れを過剰に気にする事なく対応できるようになります。
暗記するほど練習すれば本番で真っ白にならない
「暗記すると文章が途中で跳んだ場合に、頭が真っ白になり修正が効かなくなる」と言う人がいます。
しかし、私の経験上、暗記して練習を繰り返したスピーチで、本番に内容が跳んだことは一回もありません。殆ど失敗もしませんでした。
暗記しても練習を怠るとミスが出るので、練習は可能な限り何回でも繰り返してください。
話の内容やボディーランゲージ、タイムキーピング、発音のトーン・緩急に至るまで、全て完璧な状態で本番に臨みましょう!
スピーチの練習は声を出して行いますが、英文を声に出して読むことは本当に大切です。
音読の大切さについては、以下の動画でも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
4. スティーブ・ジョブス驚異のプレゼン力
上手な人のプレゼンを参考にしよう
スティーブ・ジョブスのプレゼンは、私の中で一番のバイブルです。
中でもiPhoneがこの世に誕生した際のプレゼンは、徹底的に練習・修正されたプレゼンであり、惹きつけられる魅力があります。
私も初めてこのプレゼンを見た時に衝撃を受けて、それから大きなプレゼンの機会がある際は、必ず見返して参考にしています。
iPhone発表のプレゼン
下にステイーブ・ジョブスのプレゼンのリンクを貼り付けておきますので、是非一度見てみてください!多くの事を学べると思います。
※特に冒頭40秒くらいからアップル社の歴史を振り返り、「音楽・電話・インターネットの3つの機能が合わさったのがiPhoneだ」と紹介するあたりは圧巻です!
パブリック・スピーキングは奥が深いです。
おわりに
今回はスピーチにおける練習の重要性についてお話させて頂きました、
今回の記事で書ききれなかった、スピーチの練習方法や内容の作り方など、まだまだお伝えしたいことは山ほどあります。
それらについては、また別の機会にご紹介させて頂ければと思います。
スティーブ・ジョブス氏のスピーチは本当に参考になるので、過去の書籍をチェックしてみてください!
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼンそれではまた。