英語スピーキング力の向上におすすめの方法解説【スピーチの練習】

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英語スピーキング力の向上におすすめの方法解説【スピーチの練習】

グローバル化社会、世界で活躍したい人や外国人の友人を作りたい人など、英語のスピーキング力を上げたいと考えている人は多いと思います。

スピーキング力は、実は自分一人でも向上させる事ができます。

今回の記事では私の経験を元に、意見を述べる練習をすることで、スピーキング力が格段に成長することについて、紹介したいと思います。

1. 自分の考えを伝えることが重要視されるアメリカ

アメリカでの教育

アメリカの教育では、自分の考えを誰かに伝えることが重要視されていることが良く分かります。

アメリカの大学のクラスでは、クラスはディスカッション形式で進み、何かのトピックに対して常に自分の意見を求められます。

私がサンタモニカカレッジやカリフォルニア大学に所属していた際、不法移民やジャンクフードによる肥満などの社会問題から、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』から読み取る日本の妖怪像など、多くのトピックに対して意見交換する機会がありました。

クラスでのディスカッションや発言だけでなく、エッセイ(論文)という記述式で意見を求められることも多くあり、国語(英語)や文系のクラスでは大量のエッセイを書かされます。

おまけに中間テストや期末テストも、エッセイ形式で問われることが多いです。

例えばアメリカの歴史のクラスの期末テストであれば「アメリカは人種のるつぼと呼ばれているが、西部開拓時代の移民政策は成功だったのか、自分の意見を2500文字程度で述べよ」などのような形式が多いです。

(参考)私の書いたエッセイ

前回このブログで映画『ブレードランナー』について書きました。

実はこれも、私のアメリカ留学二年目のクラスの課題で「映画に登場するレプリカント(人造人間)は人間に近いか?」について、意見を述べたエッセイをそのまま記載したものになります↓


(今読むとめちゃめちゃ分かりにくいし読みにくいですが。。)

アメリカは移民の国です。イギリスによる植民地化や多くの奴隷・移民が西部開拓を押し進める力になったりと、多くの人種の力(それが良いかは別として)により、成長してきました。

色々な人種が入り乱れるアメリカのような国では、自分の意見を述べなければその多様性に一気に押し潰されてしまうのでしょう。

2. 日本人は英語のスピーキング力を鍛える必要が無い?

リーディングを重視する日本の英語教育

一方、日本はどうなのでしょうか?

小・中・高・大学と日本の教育環境で育った人は、とりわけ英語に力を入れている学部やコースを専攻しなかった場合、英語をまともに話せない人が殆どだと思います。

これは最近は変わりつつあるようですが、日本の英語教育が主にリーディングを重要視しているからであり、日本の一般的な教育機関では文法文章読解など、英語の文章を読めるようになることを基準にカリキュラムが組まれます。

日本の大学に所属していた際も英語のクラスを受けましたが、リスニングの時間が増えたようには思いましたが、結局は大学に入ってからも授業内容は高校の時と対して変わらなかった印象です。

日本は豊かな国で、外国人と会話する能力は生存にそこまで重要じゃなかったんだと思います。

外国人と交渉し仕事を海外から取ってくる必要性があまり無いので、教育では文章読解力を鍛え、最低限海外の文献さえ読めれば良かったのでしょう。

意見を述べるのが苦手なのは歴史に関係がある?

また戦後にGHQから日本が支配されていた時、日本が2度とアメリカに逆らえないように、自分の意見を言わないような人間を育てる教育に変えたのかなとも思います。

(これについては真実は分かりませんが。)

しかしアメリカの大学へ留学すると、授業スタイルのあまりの違いに面食らう人が多いと思いますが、これには占領されていた時代からの教育への刷り込みが影響を及ぼしている可能性があると思っています。

日本人がアメリカでの授業スタイルで相当苦労することの理由は、単に英語力の問題というよりも、自分の意見を述べるのに慣れていないことが根本にあるのだと思います。

3. 自分の意見を伝える訓練をしよう

自分の意見を述べるのは一人でも練習ができる

以上のことを踏まえて、英語のスピーキング力の向上には日本の勉強の仕方からの脱却が必要になります。

スピーキング力を鍛えるというより、自分の意見を伝えるということを意識して、練習しましょう

スピーキング力を鍛える場合、英会話教室に通うことや外国人の友達を見つけてとにかく会話する機会を得ようとしがちですが、一人で自分の意見を述べる練習をするだけでも、かなりの向上が期待出来ると思います。

その最たる例はスピーチの練習です。

何かの物事に対して、自分の意見を決め要点をまとめてスラスラ話す練習を繰り返すことで、スピーキング力は格段に向上します。また、これなら一人で出来ます。

10年以上前、私がまだ英語を話せなかった際に色々な3分間スピーチの原稿を作って練習していました。

私の場合は、留学前に海外大学進学サポートする学校に通いその中でスピーチをしていましたが、学校に通っていたことがスピーキング力向上の本質ではありません。

「将来の夢」や「今日起きてから今までしたこと」などトピックは何でも良いので、3分程度のスピーチを作って繰り返し練習しましょう。

(私が10年以上前に書いた「何故、私は海外で勉強したいのか」というスピーチを次の章で載せておくので、参考にしてください。)

スピーチの構成

スピーチでは基本構成は以下のようになります。

1.イントロダクション
・何について話すのかを述べる(結論)
・スピーチの簡単な構成について述べる
2.ボディ
・自分の意見の理由を述べる
3.コンクルージョン
・何について話したかを再度述べる

スピーチの基本構成は、イントロダクション(導入)ボディ(中身)コンクルージョン(締め)となり、とても論理的な流れです。

アメリカでのスピーチやプレゼンテーション、またエッセイなど全てにおいてこれが基本となるので、この構成で文章を作ってみましょう。

文章を作ったら、あとは繰り返し練習するのみです。最初は一言一句暗記することをオススメします。例えば私の場合、以下のように練習しました。

  • 1節(ピリオドまでの一文)ごとに10回ずつ声に出して読む
  • 次に1パラグラフ(段落)ごとに10回ずつ声に出して読む
  • 次にスピーチ全体を10回ずつ声に出して読む
  • 最後に何も見ないで10〜20回声に出す

3分スピーチであれば10回読んでも30分間ですので、3時間もあればスラスラ言えるように暗記出来ます。このような訓練を色々なトピックで繰り返すことで、英語のスピーキング力は格段に向上すると思います。

私は昔は英語が話せず、記事下部にある通り当時のスピーチ原文を見てもショボいと感じますが、今ではグローバルをベースに外国人と英語で仕事を行い、プレゼンなども完璧にこなせています。

私の場合は留学なども経験しましたが、自分一人で繰り返し喉が枯れるほどスピーチを練習したことが、今のスピーキング力の基礎になっているのは間違いありません。

なので今現在スピーキングに自信が無い人でも、鍛錬を積めば必ず成長出来るので、頑張ってみて下さい!

このように、英語のスピーキング力向上には英文を声に出して読む事がとても大切です。

音読の重要性については、以下の動画でも解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

4. 10年前の私のスピーチ原稿原文

(留学前である10年以上前、英語を話せなかった時に作ったスピーチが以下となります。当時の原文そのままでかなりショボいし文法も間違いだらけです。。ただし英語初心者であればこの程度の文章でも良いのでとにかく丸暗記して、スラスラ話せるようになるまで繰り返し喋り練習しましょう!)

『何故、私は海外で勉強したいのか』

Hello everyone!
Today, I am going to introduce about the reason why I want to go to study abroad.
My speech consists of three parts:
-First, about my life when I attended to the University in japan.
-Second, about the reasons, why I determined to go to study abroad.
-Finally, my opinion.

First, about my life when I attended to the University in Japan.
I belonged to the university in Japan two month ago.
However, my major was not the one I wanted to study seriously.
That’s why, I played around every day without going to the school.
Furthermore, I traveled abroad every month from September.
I had  been playing like these, when I attended to the university.

Second, about the reasons, why I determined to go to study abroad.
Actually, I wanna be able to speak English for a long time.
Furthermore, I learnt the importance of English and happiness of traveling abroad by people, who I met in the foreign countries.
I came to wanna get an international job in the future.

Finally, my opinion.
To tell the truth, I haven’t decided a clear major that I want to learn.
However, I want to get the job that I use English.
Furthermore, after I go to the United States, I want to study Chinese because I love HongKong.

Today, I introduced why I want to study abroad.
Take care of yourself.
Thank you.

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Thank you.

おわりに

今回の記事では、自分の意見を伝える練習を通じて英語スピーキング力を向上する方法について書きました。

これからも、英語力向上やスピーチ・プレゼンのやり方講座など、皆様に有益なグローバルに関連する情報を発進できればと思います!

それではまた。