世界で活躍したい人はリモートワークを出来る環境に身を置こう

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世界で活躍したい人はリモートワークを出来る環境に身を置こう

2020年に入ってから、新型コロナウイルスが世界で猛威を奮っています。

日本政府も働き方改革の名の下にリモートワークの導入を推進していますが、今回の新型コロナウイルスの問題により、リモートワークの重要性に改めて気づかされました。

今回の記事では、グローバルに活躍する際のリモートワークの利活用について、紹介させて頂きます。

1. リモートワークの導入はグローバル標準

欧米のリモートワーク事情

ICT(情報通信技術)の発展により、特に海外ではリモートワークの導入はどんどんスタンダード化してきています。

アメリカでは、2016年から2017年までの1年間でリモートで作業する人の数は、7.9%増加したとのことです。

2005年から2017年の間では、リモートワークを活用している人の数が159%増加し、今日ではリモートで働く人の数は470万人で、その数はアメリカの人口の3.4%にも登ります。

Beth Braccio Hering. “Work Statistics: Shifting Norms and Expectations” flexjobs. 13th February, 2020, <https://www.flexjobs.com/blog/post/remote-work-statistics/>

また、特に欧米の大企業では責任者が各国・地域に散らばっており、国を跨いでバーチャルチームを作っている事があります。

例えば、担当者は東京にいるがチームメンバーは大阪にいて、チームのボスは香港いるといった具合に、国や拠点に依存する事なく連携しているケースが多いです。

このように、グローバルな外資企業では、優秀な人材をわざわざ物理的にチームの近くに呼ばずに、優秀な人材にリソースや機能がバーチャル上で集まるような事が一般的に行われています。

つまり「組織」に人が集まるのではなく、「人」に組織が割り当てられるといった形でしょうか。

アメリカを始めとした欧米系の企業では、リモート(バーチャル)で働く環境はとても進んでいると言えます。

日本のリモートワーク事情

一方、日本のリモートワーク環境については、まだまだ広く浸透しているとは言えません。

少し古い情報ですが、総務省の調査によると2016年時点では、日本の企業でリモートワークを導入している企業はわずかに11.5%しかなく、特にアメリカと比べると圧倒的な差をつけられています。

総務省, テレワーク推進に向けた政府の取組について, 平成28年6月<https://www.soumu.go.jp/main_content/000433143.pdf>

このような現状に対して、日本でも数年前から「働き方改革」の名の下で、ICTを活用したリモートワークについて、政府が注力を初めています。

これにより、意識的にリモートワークを取り入れる企業が増え始め、会社によってはかなり柔軟な業務対応が出来るようになりました。

総務省, テレワーク推進に向けた政府の取組について, 平成28年6月<https://www.soumu.go.jp/main_content/000433143.pdf>

東京では朝の通勤は相変わらずの満員電車で、オフィスにはまだまだ多くの人が顔を出しています。

確かにアメリカとはまだまだ比べられませんが、政府や企業の努力により、リモートワークの活用は少しずつ日本にも浸透し始めているようにも感じます。

2. 災害対策としてのリモートワーク

働き方を最適化するためのスタイル

リモートワークは、ICTを活用することで物理的な移動や場所の確保を最小限にとどめ、働き方を最適化するのが本来の目的です。

例えば、仕事をしながら子供の面倒や家事を対応しなければならない人にとっては、大変ありがたい制度です。

そういった人が仕事のためにオフィスにわざわざ行かなくて良ければ、移動分の稼働や時間を軽減できます。

こういった働き方がリモートワークによって可能となり、これまで家事や子育てを強いられてきた女性の働き方を改革したのは、とても良いことだと思います。

しかしリモートワークの良いところは、単純に働き方を最適化するだけにとどまりません。

リモートワークは災害対策やBCP(事業継続)にも活用することができ、今回のコロナウイルスのケースでは、まさにそれが証明されています。

災害対策のためのスタイル

今回のコロナウイルスの影響を受けて、リモートワークを取り入れている企業では、その活用で不必要な外出を控えるように促しています。

例えば職場の近くで災害が発生してオフィスが使えなくなったとしても、リモートで働くことが出来れば作業を止めることなく、継続してビジネスを回すことが可能です。

例えば、工場では広大なスペースに大きな機械が必要だったりと、仕事の大部分を「場所」に依存しています。

工場のように場所に依存している仕事だと、その場で災害が起きた時には仕事ができなくなってしまい、供給が滞るのは容易に想像出来ますよね。

場所に依存しないリモートワークでは、自分のオフィスが無かったとしてもバーチャルの環境で仕事を続ける事ができ、災害対策として非常に合理的です。

このように、働き手の稼働の軽減という意味合いが強いリモートワークですが、実は災害対策としても優れた働き方なのです。

今後はBCP対策という観点で、リモートワークを取り入れる企業が増えてくるのではないでしょうか。

3. グローバル人材にリモートワークは必須

家以外の場所で仕事ができる威力

グローバル人材を目指すには、リモートワークの活用は必須です。

リモートワークであれば場所に縛られることなく、どこからでも仕事ができます。

リモートワークは自宅からが基本としている企業も多いですが、家からだけでなく、他の拠点からも業務を行なえればさらに威力を発揮します

それこそ業務に支障が出ないのであれば、旅先からリモートで仕事をする事も不可能では無いと思います。

筆者の実体験

ラオスにて(筆者は色々な国を周る)

私が会社の休みを取って、インドへのプライベート旅行に行った際に、悪天候により帰りのフライトがキャンセルされてしまったことがあります。

その時、次の帰りのフライトをアレンジ出来たのは、2日も後のことでした。

しかし、仕事のPCをインドまで持ってきていたので、インドのホテルからリモート対応することで予定通りに仕事に復帰することができました

遠く離れたインドのホテルからでも問題なく日本の打ち合わせに出席し、物理的な距離を感じることなく仕事を終えました。

このように、日本〜インド間だけではなく、リモートワークの環境があれば何処にいても仕事が可能となります。

特にグローバルなビジネスをしている人にとって、外国との時差により対応が深夜まで続く事がありますが、そんな時にリモートワークを活用すれば、寝る支度を済ませてから家で対応も可能になります。

これまで難しかった時差の多い遠い国との仕事では、リモートワークはとてつもない威力を発揮するのです。

リモートで仕事ができる環境は、グローバルで活躍する人にとっては必須条件と言えるかもしれません。

おわりに

リモートワークの達人

リモートワークは、場所や時間に囚われずに仕事ができたり、災害など万が一の際にも威力を発揮します。

リモートワークを使うことは、仕事の妨げとなる要因をさらりとかわし、時間や体力を浪費する事なく最適に仕事をすることが出来ます。

ますます発展するグローバル社会において、物理的な距離や時差、そしてBCP対策までカバーするリモートワークは、世界で活躍する人にとって必須の働き方と言えるでしょう。

是非、リモートワークを活用してみてください!

このブログでは、私の留学・海外ビジネス・プライベートでの経験を元に、皆様の為になるグローバルに関する有益な情報を発信させて頂きます。

今回はこの辺りで。

それではまた!