アメリカで人種差別は存在する?筆者のアメリカでの実体験を紹介!
アメリカへの留学を考えていて、アメリカ現地で「人種差別」があるのかどうか、気になる人はいませんか?
最近もアメリカでの人種差別に関するニュースを良く目にします。
今回の記事では、筆者がアメリカへ留学していた4年間の間に人種差別を経験したか、またなぜ人種差別は起こるのかについて紹介します。
① アメリカは人種のるつぼ
私は2009年から2013年まで、アメリカのカリフォルニア州にて留学をしていました。
サンタモニカカレッジで一般教養課程を終えて、カリフォルニア大学デービス校(UCデービス)に編入しました。
トータルで、約3年半の間、アメリカの大学に所属していたことになります。
ではこの3年半アメリカにいる間に、人種差別は受けたのでしょうか?
筆者がアメリカ留学中に人種差別はあったか?
結論、私は人種差別には全く遭遇しませんでした。
また、一緒の大学へ留学していた日本人の友人からも、アジア人に対する差別を受けたという話は聞いたことがありません。
人種差別は絶対にいけないことで、一度起きるとニュースで大々的に報じられます。
なのでアメリカでは、差別が日常茶飯事なのかと思っている人も多いかもしれません。
しかし、私個人的な意見としては、アメリカへ留学している間に人種差別に遭遇する事は、そこまで多くないのではないかと思います。
そんなことより圧倒的に勉強が忙しいです。
同じ人種どうしで固まることはある
同じ出身国の仲間たちや、同じ人種で固まる事はもちろんあります。
このようなグループを見て、「白人は黒人を仲間に入れない」など思う人もいるかもしれませんが、それは誤りです。
同じ文化や価値観を共有している仲間は共通の話題があるし、一緒にいて居心地が良いと思うのは普通なことです。
なのでアメリカの大学へ留学に行くと、たいていは同じ人種どうしで集まっているのを目にします。
キャンパスを見渡せば白人のグループがあったり、黒人やメキシコ人もそれぞれのグループを作っています。
もちろん中国人グループもあるし、カリフォルニアでは韓国人グループはどでかいです。
価値観が合うようなメンバーがたまたま同じ人種なので固まっているだけであって、何かしらの差別が働いているわけではありません。
一方、話はそれますが、グローバル人材はいろいろなグループへ属する力を持つべきと思います。
人種によってイメージはある
また、人種によってそれぞれ描いてるイメージはあるのではないでしょうか?
例えば黒人であれば、私はバスケのイメージがあります。
NBA選手像はすぐ頭に浮かびますよね?
また、サモア系の人種であればラグビーやK-1のイメージがあります。
このように、それまでテレビやネットなどで見てきた影響によって、人種に対する作られたイメージは、皆がある程度は持っていると思います。
しかしこのようなイメージを偏見と呼ぶのではなく、むしろ自分とは違う人種の人たちと仲良くなるきっかけ作りとして役立ちます。
アメリカでは人種どうして固まってしまい、他のグループには確かに入りにくい雰囲気があります。
しかし、相手の文化で自分が知っていることを話題に、話しかけてみるのはいかがでしょうか!
もしかしたら自分のイメージが一新されて、新しいイメージが作られるかもしれません。
② ナチス・ドイツにみる人種差別が起きるパターン
人種差別が起こるのはどういう時でしょうか?
この章では、第二次世界大戦で「ナチス・ドイツ」のしてきた事をもとに、どうして人種差別は起こるのかについて、紐解いて行きたいと思います。
ナチスの戦争1918-1949 – 民族と人種の戦い自分の人種が勝っていると思う偏見
自分の人種が「優生」で、相手が「劣等」だと思う時に差別は生まれます。
ナチス・ドイツが起こした戦争は、通常の戦争ではありません。
通常の場合に戦争とは、相手の国の領土・資源・あるいは人などを奪うために行うのが普通です。
しかし、ナチス・ドイツの戦争の根本的な目的は、世界の人種の地図を塗り替える事でした。
ヒトラー ~最期の12日間~ヒトラーは「アーリア人」という人種を世界で最も優れた人種だと思っており、その他の人種を見下していました。
特に「ユダヤ人」は最も劣等な人種だとみなしていて、「ユダヤ人は人間以下なのでこの世からいなくなればいい」という危険な思想を持っていたのです。
このような人種に対する優生論は、くだらない偏見に過ぎません。当たり前ですよね。
しかし、このような優生論という名の偏見を持つことにより、ナチス・ドイツでは相手人種への強烈な差別に繋がったのです。
被害妄想
ヒトラーの考えがさらに危険だったのが、かなりの被害妄想を抱えていたからです。
「ユダヤ人のような劣等人種が、自分たちを脅かしている!」とかってに妄想していたのです。
当時からユダヤ人は世界に金融ビジネスで築いたコミュニティーを持っていて、強く結ばれています。
「フリーメイソン」や「イルミナティ」など、秘密結社と呼ばれるような存在は、都市伝説的にも面白い話題ですよね。
今でこそ世界中にいろいろな情報が行き渡っているので、そのような組織の話題も、娯楽の範疇にとどまっています。
しかし、ヒトラーの時代にはユダヤ人のコミュニティーは、外から見るとブラックボックスになっていて、不気味に思われていたのかもしれませんね。
それに対しヒトラーは、やがて「ユダヤ人は結束してアーリア人を滅ぼしに来る」と極端な妄想をしていたのです。
そのような強烈な被害妄想は、ユダヤ人に対する差別に始まり、最終的にはホロコーストと言う国家的メガ犯罪にまでいたりました。
ホロコースト―ナチスによるユダヤ人大量殺戮の全貌ナチス・ドイツの例は究極だと思いますが、自分たちの人種の方が優れているなどといった考えは、ばかばかしい時代遅れの発想です。
現代のアメリカの学生たちは、そのようなくだらない人種論や被害妄想など抱かずに、せっせと勉強することで精一杯です。
③ 多様性の重要さ
特にビジネスの世界では、「多様性」という言葉がよく使われます。
なぜ多様性は大事なのでしょうか?
上の章のナチス・ドイツの例を見れば簡単にわかりますね!
多様性を受け入れないと偏見や差別につながり、いずれは悲惨が生まれるのもその一つの理由です。
差別は悲惨を生む
ナチス・ドイツはヒトラーの被害妄想をもとに、アーリア人が安心して暮らせる世界を作ろうとしました。
それによりユダヤ人を迫害して、ソ連の広大な土地を奪い、そこにアーリア人を移住させようとしたのです。
こうして、第二次世界大戦でナチス・ドイツはホロコーストを行ったり、ソ連への侵略戦争を行いました。
結果、世界中の国は戦争で多くの犠牲者を出すことになってしまいました。
これは本当に歴史の中の悲惨ですよね。
人種差別は単に人権を奪うだけでなく、とてつもない悲惨を招きます。
歴史から教訓を学び、「差別は言語道断」だということを人間全員が念頭に置いておくべきです。
みんな違ってみんないい
多様性を受け入れるという事は、相手を尊重する心を持ったり、悲惨を回避することできます。
みんなそれぞれ違って、違う意見を持っていて、みんな良いのです。
日本にはいろいろな人種が入り混じっているわけでないので、人種差にはあまりぴんと来ない人も多いのではないでしょうか。
悪く言えば平和ボケですね。
しかし、特に多様な人衆がいるアメリカでは、差別に対してはかなり敏感です。
また、多様性があることは色々なアイデアも生まれやすくなり、結果的にそのコミュニティーが強くなります。
アメリカはいろいろな人種がいるからこそ発展してきて、「人種のるつぼ」である事こそが、アメリカの強みだったりもします
グローバルで活躍する人材であれば、多様性やいろいろな異なる意見がある事こそが健全であり、自分たちや社会の発展にも繋がるということを理解しておきましょう。
おわりに
アメリカ留学公式ガイドブック今回の記事では、筆者がアメリカへ留学していた4年間の間に人種差別を経験したかどうか、またなぜ人種差別は起こるのかについて紹介しました。
アメリカでは、同じ人種同士で固まっていたり、相手に対して何らかのイメージを持っている事はあると思います。
しかし、それによって相手を傷つけたり、何か人種差別的な発言をするような事は現代社会ではなかなか少ないと思います。
少なくとも私は、アメリカで差別には全く遭遇しませんでした。
もし留学に興味があれば、多様性を受け入れるアメリカでの勉強を考えてみては如何でしょうか!
このブログでは、留学・英語スキルアップ・海外ビジネス・海外旅行など、皆様の為になるグローバルに関する様々な有益情報を発信させて頂きます。
今回はこの辺りで。
それではまた!