【例題あり】フェルミ推定でコンサルの面接対策に地頭を鍛えよう

「【例題あり】フェルミ推定でコンサルの面接対策に地頭を鍛えよう」のアイキャッチ画像

【例題あり】フェルミ推定でコンサルの面接対策に地頭を鍛えよう

コンサル系の会社へ転職したいと思っていたり、地頭力を鍛えたいと思っている人はいませんか?

フェルミ推定」を練習すれば地頭力を鍛えることができて、またコンサルの面接の対策にもなります。

今回の記事では、フェルミ推定の勉強でコンサルの面接対策、また地頭力を鍛えよう、というテーマで紹介します。

頭を良くしたい人は必見です!

1. フェルミ推定とは?コンサルの面接で必須?

フェルミ推定とは「何らかの前提を置きながら、未知の数字を見積もるケース問題」です。

例えば、「日本の温泉旅館は何軒くらいありますか?」といった問題になります。

よっぽどのマニアでなければ、すべての温泉旅館に行った人はいませんし、数を数えたこともありませんよね。

なので一見、全く回答のしようのなくて、理不尽な質問のように思いますよね?

でも実はこのような質問に対して、問題を構造化することで割と正確に答えることができるのです。

回答方法としては、例えば以下のように分解して、計算します。

  • 温泉旅行する人が、どれぐらいるのか
  • それらの人が、どれぐらいの頻度で温泉旅行に行くのか
  • 客室は、一軒につきどれだけあるのか
  • いつも何割位の部屋が、客で埋まっているのか

ある程度は想像を含みますが、問題を上記のように分解して計算する事で、アバウトに日本にある温泉旅館の数を出すことができます。

(※この問題の詳細の回答は次の章で紹介します)

フェルミ推定では、上記のように問題を論理的に構造化していくプロセスが大事なのです。

コンサルでフェルミ推定の問題を質問される?

コンサル業界の面接では、フェルミ推定のような質問もあるかもしれません。

しかし、どちらかと言うと実際のビジネスシチュエーションを想定したような、フェルミ推定を発展させた質問がされると思います。

つまりフェルミ推定を鍛える事は、コンサルの面接の基礎を鍛えることにもつながるのです。

また、フェルミ推定の問題では地頭力を鍛える事は、日々の生活をより豊かに暮らすことにも繋がると思います!

コンサル業界に興味がない、と言う人もぜひ積極的に学んでいきましょう。

2.【例題】フェルミ推定の問題を解いてみよう!

この章と次の章では、フェルミ推定の例題と、実際のコンサルで出されるような発展系の例題について紹介します。

例題だけを見てまず解いてみて、その後に回答を確認してみましょう!

「日本の温泉旅館は何軒くらいありますか?」

ヒント

  • 需要と供給はイコール。供給がわからなければ需要から割り出すと良い。
  • 「人口」「面積」「年収」など、何をベースにして考えるか。

あなたならどうやって考えますでしょうか?

解答案

問題を解く為には、背景にある論理を大局的に捉える事が大事です。

この問題を考える際は、上の章でも述べた通りに、内容を分解して考えます。

  • 温泉旅行する人が、どれぐらいるのか
  • それらの人が、どれぐらいの頻度で温泉旅行に行くのか
  • 客室は、一軒につきどれだけあるのか
  • いつも何割位の部屋が、客で埋まっているのか

旅館の数をいきなり答えるのは難しくても、上のようなブレークダウンされた内容であれば、まだなんとかなりそうじゃないですか?

日本には人口が、約1億3000万人います。

その中で温泉に行ける人の数は、病気の人や生まれたての赤ちゃん、かなりの高齢者などを除外して、大体1億人くらいだと推測できます。
(温泉旅行する人が、どれぐらいるのか)

そしてそれぞれが年に1回程度は温泉に行くとすると、温泉施設の需要は、年間1億泊という事が分かります。
(どれぐらいの頻度で温泉旅行に行くのか)

また、温泉施設も100室の大型旅館から、10室の旅館もあり、宿泊する人数もまちまちです。

その平均をざっくり一旅館につき18部屋あって、各部屋に二人宿泊するとします。
(客室は、一軒につきどれだけあるのか)

すると、温泉旅館の数=1億泊(年)÷(1軒あたり一日36人×365日)

=7610施設 あると言う予測ができます。

しかし、これは満室の時の場合の計算で、7610施設あれば1億人をぴったり収める形です。

しかし、実際は空室があったり休業もあるので、平均の稼働率を60%とします。

すると7610÷0.6=12683となり、余裕を持った施設数は約1万2700だと推測できます。
(何割位の部屋が、客で埋まっているのか)

(こちらの本からの抜粋です:『過去問で鍛える地頭力―外資系コンサルの面接試験問題』)

環境省による「平成30年度温泉利用状況」によると、平成30年時点で宿泊施設数は12,871と出ています。(https://www.env.go.jp/nature/onsen/pdf/2-4_p_1.pdf

かなり近い数字ですね!

このように問題をブレークダウンして、それぞれを論理的に組み立てれば、突拍子もない問題であっても、ある程度は推測できるのです。

3. おすすめのフェルミ推定の本を紹介

この章ではフェルミ推定に関するお勧めの本について紹介します。

上の温泉の例題についても、以下の本から抜粋しています!

過去問で鍛える地頭力―外資系コンサルの面接試験問題

(著者略歴)大石/哲之
1975年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。戦略グループのコンサルタントとして、全社戦略の立案、マーケティング、経営革新などのプロジェクトに携わる。就職支援のベンチャーの起業をへて、2004年株式会社ティンバーラインパートナーズを設立。コンサルタントへの転職ポータル「コンサルタントナビ」を運営するほか、新規事業創造領域のコンサルティングを強みとする

「BOOK著者紹介情報」より
内容 基本から発展までフェルミ推定の問題を20問、詳しい回答と共に掲載
出版社(出版日) 東洋経済新報社 (2009/6/26)
ページ数 196ページ
アマゾンカスタマーレビュー 星5つ中の4.1(評価の数:58人中)

フィードバック

こちらの本では、「フェルミ推定」と「ケース面接」の例題を擬似体験することにより、模擬解答例から現役コンサルタントの思考プロセスが学べます。

前半の10問はフェルミ推定の問題で、後半は実際のビジネスケースの問題です。

特徴は、それぞれの問題に対して回答がかなり詳細に解説されていることです!

この手の問題は多くの問題をこなす事は大事ですが、考え方さえ学べば色々な問題に応用できるようになるでしょう。

まずはこちらの本を繰り返し勉強する事で、考え方をじっくり学ぶ事をおすすめします!

この本でフェルミ推定の考え方がある程度備わってきたら、実際の私生活の中で応用してみるのが良いと思います!

例えば、街を歩いていて「信号は日本にどのくらいあるのかな?」と想像してみたり、仕事でも営業であれば、次に攻める領域の仮説を立てたり出来ると思います。

ぜひ、積極的に論理的思考力を日々活用してみてください。

おわりに

今回の記事では、フェルミ推定の勉強でコンサルの面接対策、また地頭力を鍛えよう、と言うテーマで紹介しました。

論理力を鍛え、実際の生活を効率良く過ごせるだけでなく、コンサルの面接の対応も出来ます。

是非、挑戦してみてください!

このブログでは、留学・英語スキルアップ・海外ビジネス・海外旅行など、皆様の為になるグローバルに関する様々な有益情報を発信させて頂きます。

今回はこの辺りで。

それではまた!