グローバルビジネスにおけるインドの魅力とは?
インドの経済は著しい発展を遂げており、今後のグローバルビジネスにおいて最も重要な国の一つとなるでしょう。
私自身、インドで仕事がしたことがあり、その勢いを肌で感じることができました。
今回の記事では、ビジネス的な観点でのインドの魅力についてご紹介します!
1. 爆発的に増える中間層が需要を呼ぶ
増える中間層
インドの人口は、2027年頃までには中国の人口を超えて世界一になると言われています。
在インド日本国大使館によると、2030年には8億人もの人が中間層として現れ、2050年頃までは中間層の人口は、増え続けると予想されています。
中間層は「世帯可処分所得5千ドル以上、35千ドル未満」と定義され、これは外食や教育・レジャー・ヘルスケアなど各種サービスの消費が上がる水準となり、様々なビジネスのターゲット層となります。
現在の日本の総人口が約1.2億人です。
それに対し、8億人もの人々が消費に回るインドマーケットの規模の大きさが想像出来ますか?
インフラよりも先に人が成長する
私が2015年頃にインドへ駐在していた際も、インドの中間層が購入した車の多さに道路は常にカオス状態でした。
渋滞には様々な理由がありますが、陥没した道路や信号が無いなど、インフラが整っていないことが主な原因です。
しかしインフラが整備されるより、インドでは車が空を飛んで渋滞を解決する方が早いのでは?と思ってしまうほどです。
インドではインフラの整備を上回る早さで、ITビジネスや人々の購買力が上がっていることを肌で感じる瞬間でした。
中間層が増えて購買力は上がり、インドはその人口の多さから世界でも有数の超巨大なマーケットとなることでしょう。
2. グローバルで活躍する多様性に溢れた豊富な人材
多様性の豊富な人々
インド国内の人口が増えることによる市場の拡大は、大変魅力的です。
しかし、グローバル社会におけるインドの本当の強みは、その豊富な人材にあると考えています。
インドでは非公式を含めると数百もの言語が存在し、インドビジネスでは英語が公用語となっています。
また宗教もヒンドゥー教、イスラム教、仏教、シク教、ジャイナ教など豊富に存在して、インドには多種多様な価値観を持っている人が集まっています。
印僑ネットワーク
そんな国で育ったインドの若者は、多様な環境への適応が大変優れていて、今やグローバルを舞台に多国籍企業で活躍するようになりました。
世界の超大企業、グーグルのCEOをインド人のサンダー・ピチャイ氏が務めるなど、インド人材は今や世界のITを牽引する存在となっています。
中国人が世界各地で中華街を作って「華僑」と呼ばれたように、インド人のグローバルでのネットワークを「印僑」と例えられるほどになりました。
このように、インドでは単なる人口の多さによる経済的なインパクトだけでなく、豊富な人材により新しい付加価値を生み出すことに、強みがあるのです。
インド人の「人材」の強みについて別の記事で詳しくまとめているので、宜しければ下記リンクも読んで頂けますと幸いです!
3. 世界のITハブ拠点としてのインド
IT系の教育機関
上で述べたグーグルのサンダーピチャイ氏のケースのように、インドはITでのし上がってきた国です。
インド版のマサチューセッツ工科大学と呼ばれる「インド工科大学(IIT)」を筆頭にITの専門機関が発達しており、多くのITプロフェッショナルを生み出しています。
インドの超人気映画『きっと、うまくいく』も、インドの工科大学が舞台となっていますね!
南アジアのシリコンバレー「バンガロール」
優秀なIT人材を排出するインドは必然とITのハブ拠点となりました。
特に南インドのバンガロールでは、多くの外資系の企業が拠点や研究開発センターを構えるようになり、南アジアのシリコンバレーと呼ばれることもあります。
グローバルマーケットにおけるITの聖地としても、インドはますますの発展を遂げています!
インド・シフト 世界のトップ企業はなぜ、「バンガロール」に拠点を置くのか?おわりに
今回の記事では、グローバル市場におけるインドの魅力について、ご紹介させて頂きました。
少子高齢化が続き、経済成長が停滞気味な日本と比べ、インドにはものすごい勢いがあります。
購買力のある中間層は増え続け、豊富な人材を排出しています。
また、バンガロールのような都市では多くの外資系のITハブとしても発展してきました。
今後も、インドマーケットには注目です!
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今回はこの辺りで。
それではまた!